タバコが激的にマズくなって簡単に禁煙できる!
と、禁煙外来で処方されるクスリの効果を知人から聞いた翌日、勤務先からほど近い禁煙外来のあるクリニックに電話、予約は必要ないということでしたので、仕事終わりに保険証を持って病院へ。
禁煙外来の選び方
禁煙外来は「予約制の病院」へ行くのをオススメします。なぜなら、病院っていつも混んでて待たされるんじゃないかって思いますよね。
でも、予約ができれば待ち時間はほぼありません。
私は中心性漿液性網脈絡膜症という目に水がたまる病気を患っていて、3ヵ月に一度のペースで眼科へ検診に行きます。
2か月に1度は歯のクリーニングで歯科医院にも通院しています。
それで眼科は待ち時間が「60分」とか「90分」ってのがザラにあります。もうゲンナリです。
でも歯医者は予約制ですので待ち時間は5、6分でスンナリです。
どう考えても歯科医院のほうが行きやすいです。この違いは大きいです。
痛くもかゆくもないのに通院が必要
病院へ行くのが面倒くさい理由の多くは、この「待たされる感」にあります。お金を払って待たされるって「ふざけんなっ!」て叫びたくもなります。
しかも、初診だと問診票とかを書くのも邪魔くさいんですよね。
くわえて禁煙外来はなにか「痛み」などの「症状」があるわけでもないのです。健康な状態で通院しなきゃいけないうえにお金もかかります。
身体はどっこも悪くないのに、病院で待たされたあげく、2万円ぐらいの治療費まで取られます。
そんな状況で「禁煙するために病院へ行け!」って言われてもムリだって話です。
ですので、なるべく病院へ行くための障害は少ないほうがいいのです。
予約して待ち時間が短いというだけでも病院へ行きやすくなります。
病院のネット予約が便利過ぎる
とりわけ、インターネットから予約ができる病院はかなり便利です。好きな時間を30分単位で予約ができて、キャンセルもしやすいです。
ネット予約できる病院のサイトには問診票を印刷できるところがあります。
病院へは印刷した記入済の問診票を持って行けるため、初診受付の時間短縮に役立ちます。問診表を書く面倒くささが省けます。
禁煙外来の初診は検査と説明で1時間ぐらいはかかりますが、2回目以降は15分ぐらいで終わります。
一番時間がかかる初回さえ乗り切れば通院も気が楽です。
私の場合は行きつけの皮膚科をネット予約しています。肌トラブルがあったらスグ予約するようになりました。
深刻な症状でなければトータル5分ぐらいで終了です。
仕事中でも昼休憩を利用してサクッと行って帰ってこれます。
先日も「ひたい」から「こめかみ」にかけて吹き出物みたいなものが何個ができて皮膚科を予約しました。
脂漏性皮膚炎
先生はパッと患部を見て「脂漏性皮膚炎」です。
中年以降の男性に多く発症すると言われました。
「オッサンがなる病気かよ・・・」と軽くショックを受けていたところへ、先生はケトパミンとなんとかという2種類のお薬を出しておきます。たった1分で終了しました。
「診察が早すぎる」です。せっかくならもっと時間かけろよって思うぐらいでした。
禁煙外来受診当日
話を元に戻しまして、クリニックの受付で「禁煙外来をお願いします」と伝えて問診表をもらって記入、問診のあとは呼気中の一酸化炭素濃度を計り、有害物質である一酸化炭素が肺の中にどれだけ取り込まれているかをチェックします。
そして、レントゲン、血液検査、尿検査も行いました。
ひと通りの検査を受けて「ニコチン依存症」と診断を受けました。
まぁ当然です。なんせ1日2箱以上のタバコを30年近く吸ってましたからニコチン依存症以外の何者でもないです。
ポイント
禁煙外来ではニコチン依存症と診断されると保険が適用されます
禁煙外来初診時の流れ
- 問診表記入
- 診察
- 呼気中の一酸化炭素濃度測定
- 胸部レントゲン撮影
- 血液検査
- 尿検査
- 呼吸機能検査
- 今後の説明
禁煙外来の費用
禁煙外来の費用は1万3,000円~2万円ほどです。病院で受ける検査内容や自己負担額により治療費は変わります。
私の場合は23,000円ほどかかりました。2万越えは結構イタかったですけども、そこはタバコをやめて2か月もすれば元が取れると考えるようにします。
禁煙外来に通院する期間と回数
禁煙外来には「12週間(3ヶ月間)」で5回通院します。
- 1回目:初診
- 通院2回目:2週間後
- 通院3回目:4週間後
- 通院4回目:8週間後
- 通院5回目:12週間後
以上のようなスケジュールで通院します。
注意点
禁煙外来に一度受診しますと、1年間は保険が適用されません。1年以内だと実費で再チャレンジとなります。
初診から1年以上経過していれば保険は効くわけですが、別の病院へ行けば分からんだろうと思って、1年以内に初診のふりして保険診療を受けると保険詐欺にあたると思います。
保険外診療での自己負担額は?
病院によって金額は変わりますが、治療費を全額自己負担すると大体7万円近くかかります。日本の医療保険制度は素晴らしいと思わされます。
禁煙薬チャンピックスの飲み方
最後に禁煙の薬(チャンピックス) を処方してもらいます。おぉ!これが「タバコがマズくなる魔法のクスリかよ」と手に取り、ちょっとワクワクしながらクスリを飲み始めました。
それから3週間、まだタバコは吸っていました。
禁煙の薬(チャンピックス)は服用し始めて一週間は吸ってもいいとのことでした。でも私の場合は3週間経っても吸っちゃっていました。
チャンピックスが効かない?
というのは、薬(チャンピックス)を飲めばタバコが「マズくなる」という感覚がなかったのです。
マズいというよりはタバコの味が濃くなり、口の中が辛くなるという感じでした。
いくら日にちが経ってもいっこうにマズくなってきません。今思えばこの辛くなるという感覚がマズいということだったようです。
しかもタバコを吸いたいという気持ちは全然変わらなかったのです。
やっぱし「薬でもダメじゃん!」と諦めかけていました。
が、しかし!ついにXデーを迎えました。
禁煙外来受診から1ヵ月以上が経過した2011年3月21日の午後から禁煙を決行しました!
ついに禁煙開始
健康体になる為に必要なタバコをやめるタイミングを無事突破しました。この時は「絶対の絶対、やめたるぜっ!!」みたいな気合の入った感じではありません。
昼過ぎにタバコが切れてからサラッと吸わなくなったという感じです。
ここで以前の記事「たばこを1日40本以上吸う喫煙者がスパッと禁煙できた8つの成功法則」でも紹介した禁煙するための成功ポイントを紹介しておきます。
- 禁煙する理由(キッカケ)
- 禁煙外来
- タバコをやめるタイミング
- 水
- エアータバコ
- 心構え
- 記録
- 離煙パイプ
禁煙外来の効果とは?
記念すべき禁煙初日を迎えました。
どうやって禁煙Xデーを迎えたかと言いますと、これはやっぱり禁煙外来に通院していたという部分が大きいのです。
約2万の診察代を払いわざわざ病院へ行って色々と検査までして、薬まで処方してもらいます。さらに5回も通院します。
こんだけ「お金」と「時間」をかけてんのに禁煙しなきゃアホみたいだなと思えてきます。
そして「次回通院するまでに禁煙だな」という気になってきます。「たばこをやめたるぜっ」と真剣に考える心が芽生えるんです。これが重要だったんです。
禁煙をしようと本気で考えることが大事
禁煙外来には3ヵ月で5回通院しますので、病院へ行き出すとタバコをやめようと考えるタイミングが最低でも5回は訪れます。
通院してなければ3ヵ月の間に5回もタバコをやめようだなんて考えません。
実際に私の場合は喫煙期間約30年で1回しかありませんでした。そのたった1回が冒頭でも書いた禁煙外来の効果は凄いと聞いた時です。
この時に「病院へ行ってみてマジで禁煙してみよう」と思い立ってから禁煙8年目に突入しています。
私はたまたま禁煙外来をキッカケに喫煙をやめましたが、病院へ行く以外でも真剣に禁煙を考える機会が作れればそれでOKです。
でもその状況がいつ来るのかは誰にもわかりません。5年後か10年後になっちゃうかもしれません。
その間にタバコのせいで病気になってはシャレになりませんので、禁煙外来に行っちゃたほうが手っ取り早いというのはあります。
それに禁煙外来を頼らずに自力で禁煙に成功する確率は10%もないそうです。
禁煙外来を中断すると禁煙に失敗しやすい
禁煙外来は3か月間でトータル5回通院すると前述しましたが、この通院回数が多い人ほど禁煙の成功率が高くなっているという統計があります。
でも1、2回しか通院しなかったり、途中で通院しなくなる人は禁煙に失敗する確率が高いそうです。
歯医者と一緒で通院を途中で止めちゃう人は、虫歯も完全に治らないパターンと似ているようです。ということで、最後までちゃんと通院するってことは凄く重要なことでした。
チャンピックスを販売する「ファイザー社」のwebサイトに統計が出ています。
禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率
初回で通院をやめた人:6.5%
2回目通院をやめた人:16.0%
3回目通院をやめた人:25.0%
5回目まで通院した人:49.0%
お医者さんと一緒だから禁煙できる
禁煙外来のテレビCMでは「お医者さんと一緒に禁煙」というキャッチコピーを使っています。
webサイトには「お医者さんと一緒なら8割の成功率」だとも謳っています。
健康マーケティングの秘訣
ダイエットなどの三日坊主市場や予防系の販売促進には、この「誰かと一緒に頑張る」というのがマーケティング的に重要なんだそうです。
世の中の大半の人って痩せれば健康になり、モテるとわかってても痩せられないですし、タバコ吸ってると肺ガンになりやすいと言われても聞く耳持たないですよね。
そうやって危機感を煽るやり方をするよりも、専門の先生が医学的なアドバイスをしてくれたり、ホメて応援して寄り添ってくれる人がいると成功しやすいそうです。
禁煙とダイエットの成功法則
その最たるものがプライベートジムのRIZAP(ライザップ)です。「RIZAP」という会社の成功要因は、あの独特過ぎるビフォーアフターのCMとマンツーマン体制です。
それプラス短期集中で値段が高いというのもあります。1対1で熱意あるインストラクターが親身になって痩せさせようとしてくれます。
RIZAPはCSテレビで30分の長いCMをやっています。私が見たその時のCM内容は、ダイエットに成功した女性客の結婚式に、RIZAPの担当インストラクターが出席するというものでした。
「〇〇さんのおかげで痩せたから、ウェディングドレスを着て結婚できました」と言って泣いていました。
最初のうちは「普通、結婚式に呼ぶかぁ!?」と半笑いで見ておりました。
しかし、番組終盤になってきますとCMとはいうものの、一緒に戦って目標をクリアした「戦友的」な感じは重要なのかもしれんと思い始めました。
高額だからこそダイエットに成功する
RIZAPでは2ヵ月という達成しやすそうな短いゴール設定があり、なおかつ高い料金を払ってますので、ここで痩せないと数十万がパーになると思って頑張れるそうです。
以前RIZAPの社長がTV東京の番組出演時にこう言っていました。
「約30万円する料金を自分以外の親とかに出してもらった人は瘦せられない」と、自分が出したお金じゃありませんので、その痛みがわからなくて失敗するそうです。
禁煙外来でも「治療費はムダにしたくない」って思います。
これまで散々タバコに「ムダ金」を使ってきたのに、治療費はもったいないと感じるんです。そのおかげでタバコをやめる理由がひとつ増えます。
禁煙が失敗する3つのパターン
私の場合はお医者さんと一緒になんて感じはありませんでしたが、
- タバコの煙がいいニオイだと感じで嗅ぎたくなる
- 禁煙した日にちを覚えている
- 自宅にタバコが置いてある
と、このパターンに当てはまる人は禁煙に失敗しやすいというアドバイスをもらいました。私の場合はこの3つ全てに当てはまりました。
禁煙した日にちはしっかりと覚えてますし、自宅の目につく場所に「マルボロミディアム」と「ZIPPO」も置いてありましたけど大丈夫でした。
ニコチンの離脱症状
ただ禁煙を始めたのはいいのですが、タバコとの本当の戦いはこれからだったのです。禁煙を初めてから最初の一週間は鬼のようにキツイです。
ニコチンの離脱症状というのは3日~1週間の間に強く出ます。
私も例にもれず1週間は「離脱症状」に悩まされました。
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