ビールを飲み過ぎた覚えはありません。それでも「痛風」になっちゃいました。尿酸値の高さをなめてはいけなかったです。
その激痛は高熱と共に突然やってきて、痛み止めが効かないという大惨事にまで発展しました。ホント死ぬほど痛かったです。
今年(平成30年)10月の3連休2日目に左足親指の付け根辺りに痛みが走り、そのうち歩くことも困難になってきました。この時の歩き方は「チョコレートプラネット」のそろり、そろり状態です。
もう「すり足」じゃないと痛くて歩いてらんなかったです。
痛すぎる痛風の症状
痛風発作の病名は「急性痛風性関節炎」と呼ぶそうです。その関節炎が起こったキッカケは、発熱による脱水症状で血中の「尿酸濃度」が急激に上がった為だと思います。
そのせいか「血尿」みたいなオシッコが出てきてちょっとアセりました。
看護師をしている嫁さんに「血尿が出た!」って言ったら、それは脱水のサインだと冷静に言われました。
実は痛風になる7日ぐらい前から「高熱」と「微熱」を繰り返していまして、ずっと熱が引かなくて体調は最悪の状態でした。
連休に入る前の金曜日も「39度」以上の高熱が出ていまして、病院で薬をもらいベットでくたばっていました。
この時は食事や水分をとる気力もなかったです。でもこれがダメだったんです。
担当の先生からは「食欲がなかったら点滴を打ちますよ?」と言われましたが、こっちは早いとこ自宅で寝たかったので断りました。
ここで点滴を打って水分を注入しとおけばよかったかもしれません。
そうやって軽い脱水状態を無視して寝込んでいる最中のことです。
その日の夜に左足親指あたりに軽い痛みが出ました。「ん、なんだこりゃ?」熱のせいだろうなと思ってそんな気にしていませんでした。
高熱で苦しんでて痛風にまでなるなんて予想できませんよね。違う病気が同時多発に出るなんて思いもよりませんでした。
でも、そこから約8時間後には疼痛地獄が待っていました。
日付が土曜に変わった頃には徐々に痛みが増し、気が付いたら軽く「びっこを引く」状態です。
夜が明け始めると痛みがちょっと我慢ができなくなり、病院で解熱剤として処方されていた「カロナール」を飲みました。
カロナールは痛み止めのはずなのにほとんど効き目なしでした。
痛み止めなんて効かない猛烈な痛み
そして朝9時です。この時は写真のような状態です。見た目はちょっと赤みがかってて、パンパンに腫れてるような感じではありません。でも、これが痛いんです!
左足に心臓がある感じで”ドクンドクン”と鼓動に合わせて強烈な痛みが襲ってきます。その痛みはピークに来てまして歩くのもひと苦労な状態です。
もう痛みに耐えられんってことで、体育の日の午前中に救急病院で診察を受け、痛み止めのロキソニンを1日分3錠もらいました。
ところがです。そのロキソニンも全然効かんのです。昼頃に1錠飲んでもほとんど効かずです。
夜になって左足の痛みが最高潮に達してきて、ロキソニンを2錠飲みました。それでも2~3割ぐらいしか痛みが消えません。
でも、もうロキソニンのストックがありませんでしたので、家にあった「ロキソニンテープ」を張って、そのままで一晩過ごしました。
せっかく救急病院まで行ったんだから、もっとロキソニンをもらっとくべきだったと後悔しまくりでした。
病院では症状を大げさにいうべきなんなんだと痛いほど教えられました。ロキソニンは1回で最大2錠飲めます。
この時に3錠ぐらい飲んでいれば、そんなに苦しむことはなかったかもしれません。
病院では「すでにロキソニンを1錠飲みましたが、全然効果がありませんでした・・・」と説明しなきゃいけない場面でした。
実際に痛み止めの「カロナール」は全く効きませんでしたし、元々痛み止めが効きにくいタイプですので、これらからは
痛み止めは絶対多めにもらおうと心に誓いました。
痛風の症状が出た時の対処方法
もし痛風の発作が起きた時は、患部を心臓より高くして冷やしましょう。温めたり、マッサージをしては痛みが悪化します。足が痛い時はむやみに歩き回るのもNGです。
痛風の時に飲んではいけない痛み止め
また市販の痛み止めバファリンなど「アセチルサリチル酸(アスピリン)」は、たくさん飲むと発作がひどくなるそうです。
そして当然ながら禁酒です。自分の場合は痛くてお酒どころじゃなかったですけど・・・。
痛風の痛みは洋式トイレに座ると解消
それにしても、痛風は痛い痛いとは聞いておりましたが、想像を絶する痛さでした。
痛み止めが完璧に効いてない状態では、まともに歩けないのは元より、睡眠をとるなんてことも不可能です。
一番楽だったのはなぜか「洋式トイレで座っている時」でした。その時以外はず~っと痛いです。
寝る時はちょっとでも楽になるようにと、クッションを使い心臓より足を上げた状態でベットに入りました。
でも朝5時ぐらいまで寝られません。しょうがないから「睡眠導入剤」を飲んでムリやり2時間ぐらいは寝ました。
起きたらすぐスマホで病院を探し、痛風の専門病院に予約を入れました。
その後、痛む足を引きずりながら病院へ。
受付けを済ますと看護師さんから「こちらへどうぞ」と言われ、ちょっと距離がある待合室まで案内されます。
しかし、こっちはまともに歩けないため、案内役の看護師さんとの距離は離される一方です。
「うわっ、恥ずかしっ!骨折でもないのに・・・追いつけん」って思いました。
そして、待合室で名前を呼ばれ血液検査をして足の「レントゲン」と「エコー」をとりました。
先生からは「立派な痛風」だと告げられ、その場で痛み止めと痛風の発作や炎症を抑える薬を飲みました。
それから2時間ぐらいしてやっとこさ落ち着き始めました。
痛風に効く薬
薬は合計で4種類処方されました。
- プレドニン錠5mg(抗炎症剤)
- コルヒチン錠0.5mg(
- 抗炎症剤
- ロキソニン錠60mg(痛み止め)
- ソロン錠50mg(胃薬)
病院で診察を受けてから一週間以上経過しましたが、今も軽い痛みを感じながらこの記事を書いています。
牛乳で尿酸値を下げる方法
数年前から尿酸値が高いのはわかっていました。
少しは気になっていましたので、色々と調べていくうちに牛乳が尿酸値を下げるという話を聞きまして、毎日コップに1杯~2杯飲み始めました。そしたら今年の5月には尿酸値が基準値内にまで下がりました。
医師が監修する痛風を食べ物で予防する方法
「おぉ、牛乳いけるじゃん!」と思っていましたが、9月に人間ドックを受けた際にまた上がっていました。
その時の担当の先生からは尿酸値が基準値を越えているから、一度病院を受診したほうがいいと忠告されました。その矢先の痛風発症でした。
赤枠内の「尿酸(UA)7.9」が今年(平成30年)9月の尿酸値です。右が去年(平成29年)の数値です。
尿酸値の基準値は男女ともに「7.0mg/dL」です。
2年連続で軽くオーバーしとります。でも5月に一旦下がったぐらいだから、またしっかりと牛乳を飲めばいいやと軽く考えていました。
尿酸値が9.7mg/dLを記録
なぜここまで楽観視してたのかといいますと、遡ること5年前、この時の尿酸値は「9.7mg/dL」までいっちゃってました。10近いなんてかなり危険水域です。でも、痛風の症状は一切出ませんでした。
しかも、この時は尿酸値よりも「γ-GDP」の数値が「103U/L」だったことにビビっていました。
「うわっ!俺の肝臓ヤバいじゃん」って感じで、尿酸はほとんど気にしていませんでした。
今思えば尿酸値が「9.7,g/ml」なんて、いつ痛風爆弾が炸裂してもおかしくはない状況でした。
でも、ここ数年は8.0mg/dL以内に収まっていますし、今年になってからは牛乳で尿酸値が下がったため、完全に大丈夫だとタカをくくっていました。
それでも、一応「痛風の小冊子」などをもらって情報は仕入れていました。
どんな食事をしてどんな生活習慣をしてると、尿酸値が上がるのかなどをチェックしていました。
ですが、それを見ても私の場合、痛風になる条件が見当たらないのです。
まずは次をご覧ください。
痛風になりやす人
小冊子によると痛風になる人は95%が男性です。年代は40代~50代に多いそうです。
プリン体の摂りすぎや偏った食生活、不規則な生活習慣が原因で発症すると書いてあります。
不規則な生活と偏った食事に運動不足が痛風の原因
こんな食習慣だと尿酸値が上がり、痛風になりやすくなります。
- 朝食は抜き
- 朝は食べないため、昼食をドカ食い。そして手早く食べられる単品ものが多い
- 夕食は肉類や揚げ物が多い
- 野菜はほとんど食べない
- 甘いジュース類をよく飲む
- 夜中に小腹が減りカップめんなどの夜食を食べてしまう、そして夜食の後はすぐに寝る
- おやつに甘いものやカロリーの高いおやつを食べる。そのお菓子をエンドレスで食べる
- 毎日アルコールを飲み、気が付いたらかなりの酒量を飲んでいる
運動不足
- 車移動が多い
- 職場や家では座って過ごすことが多い
- 休日は自宅でごろごろ、ソファーの上でのんびり過ごす
喫煙
食後はタバコで一服する。
喫煙によって痛風発作が起こりやすくなるというわけではありません。
尿酸値が高い高尿酸血症と喫煙習慣が合わさると動脈硬化を促進することになり、心筋梗塞等や脳梗塞の重篤な合併症を発症しやすくなります。
痛風患者の60%は肥満
また、公益財団法人の「痛風財団」のWEBサイトにはこう書いてあります。
尿酸値を上昇させる要因
痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。
引用元:要因公益財団法人 痛風財団
痛風になりたくなかったら、とにかくダイエットしろってことですね。
なんせ痛風患者の60%は肥満なんですから、でも1年中減量している私の生活習慣はこんな感じです。
- 毎日1時間自転車を漕いでいる
- 1日1時間のジョギングを週2回
- 階段を6Fまで昇り降り(毎日3回~4回)
- 毎回の食事は腹八分目
- 朝食以外は主に一汁三菜の食事を食べている
- 丼やラーメンなどの単品ものは年に数回しか食べない
- 昼食には野菜サラダを単品で追加している
- 毎日飲んでたビールやお酒を3年前から週2日に減らす
- 夜食は食べない
- 間食はめったにしない
- 7年前から禁煙中
自分では非の打ち所がないぐらいの生活習慣だと思っています。これでも痛風になるんですから、一体どう予防すりゃあいいんだって話です。
酒の量を減らしてタバコもやめました。体重は18キロ落としました。もうこれ以上痩せられんです。
今より節制して粗食にしろなんて言われたら、出家して仏門に入れってレベルですよ。
糖質制限と納豆が痛風の原因?
自分の食生活が痛風の原因になるなんて考えられるません。でも痛風を発症しましたので、いろいろと調べてみたらわかりました。
原因として考えられるのが、糖質制限とたんぱく質でした。あとホエイプロテインも疑わしいです。
糖質制限食では必然的に脂肪やたんぱく質摂取が増えてしまうので、血清脂質や血清尿酸値に悪影響を及ぼすリスクがあるともされています。日本糖尿病学会では、体重の適正化を図るためには総エネルギー摂取量の制限を最優先とし、糖質の摂取比率は50~60%(150 g/日以上)が妥当であるとしています。
プリン体摂取量の目安は1日400mg以内にするほうがよいといわれています。ご質問にある大豆および大豆から作るプロテイン(たんぱく質)はプリン体を含有しています。
例えば大豆食品の代表である納豆のプリン体は、100gにつき114mgとされており、納豆小1パック(40g)を食べるとプリン体を約46mg摂取することになります。
納豆100gにはたんぱく質が16.5g含まれているので、プリン体制限の点からも、大豆および大豆タンパク質の取り過ぎには注意が必要です。
引用元:NHKオンライン Q&A
肥満は痛風になりやすいが、糖質制限を使った痩せ過ぎもダメということのようです。
私は糖質制限をしていて1日の糖質摂取量は120gぐらいはあります。
これはごはんの量だけで120gですので、それ以外のおかずなどの糖質を合わせると150g近くいってるはずです。
上の引用では「150g」が妥当と書いてありますが、それはクリアしてるはずです。
でも痛風になっちゃいましたので、糖質制限の影響がゼロではないということだと思います。
また納豆や大豆のプロテインそのものがたんぱく質だらけでプリン体を多く含んでいたのです。
これはホエイプロテインにも当てはまりそうです。
プリン体オフの食事&つまみ
ほぼ毎日ホエイプロテインを400ml飲み、納豆を1個~2個食べていました。
それ以外にもたんぱく質目当てのランチや酒のつまみも食べています。夏にビールを飲むときは必ず枝豆をつまみにします。
こういうのが全部ダメだったようです。これを教訓にしばらくは「低プリン体」のつまみに変えようと思います。
痛風は何科の病院へ行けばいいのか?
抗尿酸血症で尿酸値が基準値(7.0mg/dL)以上で痛風が心配な方、もしくは痛風の発作が出たら何科にかかるべきか?
まずは一般内科でOKです。一般内科もしくは腎臓内科を探してみて、可能ならば診療科目に痛風がある病院に行くのがベストです。
私の場合はスマホで勤務先近くの病院を探していたら、ちょうどリウマチや痛風が専門のクリニックが見つかりましたので、ソッコーで電話して予約を入れた次第です。
痛風にならないための生活改善ポイント
最後に尿酸値を下げるための15項目を挙げておきます。
- 食事の量を抑えて体重を落とす
- 野菜を多めに摂る
- 単品じゃなくバランスのいい食事を心がける
- ビールなどのアルコールを減らす
- 砂糖の多いソフトドリンクを大量に飲まない
- 水分を十分に取る(1日2リットル以上)
- 適度な有酸素運動する
- ストレスを上手に発散する
- 腹八分目を守る
- よく噛んでゆっくり食べる
- 食事は単品より定食にし、残してもいいと考える
- カロリーを意識して揚げ物や油の多い部位の肉は控える
- 野菜や海藻、きのこ類を最初にたくさん食べる
- 禁煙
- EPA DHAを含む青背の魚(さんま、サバ)を食べる
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糖質制限中や痛風でもガンガン飲めるお酒はこれ!糖質&プリン体ゼロビールと日本酒
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