今世紀最大ボクシング界が沸き立つ夢のカードが実現します。
スーパーミドル級の世界主要4団体統一王者「カネロ・アルバレス(メキシコ)」と、ウエルター級&スーパーライト級での2階級で4団体統一を果たしてきた現WBAスーパーウェルター級王者 「テレンス・クロフォード(アメリカ)」の一戦が、ついに2025年9月12日、アメリカ・ラスベガスで開催されることが決定しました。
お互い階級は違い過ぎていますが、両者とも4団体を統一したことのある王者同士です。しかもクロフォードは井上尚弥と同じ2階級で4団体を統一した王者です。その現役の王者2人が戦うのです。これはスーパーバンタムの井上尚哉とライト級のロマチェンコが戦うようなもんです。
この試合は間違いなくボクシング界に新たな歴史を刻む一戦となるでしょう。カネロ対クロフォードは今年に入ってか話題になっておりましたが、やるのかやらないのか二転三転してハッキリしませんでした。しかし遂に遂に決定したわけです。
好きなボクサー二人の試合なのでたまりません。井上尚哉VS中谷潤人の試合よりも震えます。私はオーソドックスですが、スイッチヒッターであるクロフォードの影響でサウスポーの練習もしてます。
今はスイッチヒッターとしてスパーリング大会にも出ました。またカネロの影響でハイガードを多用しています。そしてカネロやクロフォードの練習映像を見様見真似でミット打ち、ヘッドムーブなどの練習をしています。
ボクシング界激震のあり得ない対戦
それにしてもとんでもないボクシングの試合が決定しました。こんな凄い試合が実現するなんてまるでゲームの世界です。世界中から注目が集まるこの戦いについて、元ボクサーやボクシング記者を含む専門家たちが様々な感想や展望を語っています。以下にその声をまとめました。
海外の元プロボクサーおよび有識者の反応と見解
マイク・タイソン(元ヘビー級統一王者)
「これは史上最高の試合の一つになるだろう。カネロは圧倒的なパワーを持ち、リング上で強大な存在感を示す。一方でクロフォードは、どんな相手にも対応できるIQとスピードを兼ね備えている。この試合を見るのが待ちきれないよ。二人がどのようにプランを立てて展開するのか非常に興味深い。」
テディ・アトラス(ボクシングトレーナー&解説者)
「このカードは、異なるスタイルがぶつかり合う興味深い一戦。クロフォードは体格差という課題を抱えているが、彼のスキルセットとリング内での適応能力は驚異的だ。一方のカネロは、これまで様々な階級を制覇し、変幻自在な戦術を持っている。クロフォードが体重差をどう克服するかが鍵になるだろう。」
ダン・ラファエル(著名ボクシング記者)
「歴史に残る試合になる可能性が高い。この試合が実現した背景には、多くの交渉があったに違いない。ファンにとっても、これは見逃せない一夜だ。カネロがスーパーミドル級としてのアドバンテージを活かすのか、クロフォードがそのテクニックで上回るのか、勝敗を予測するのは難しい。」
アンドレ・ウォード(元ライトヘビー級王者)
「両者ともに歴史に名を刻む選手だ。この試合がボクシング界にもたらす意義は計り知れない。クロフォードのリングコントロールとカネロのボディワークがどのように交錯するのか、とても興味深い。どちらが勝っても、ボクシングが新たな高みに達する瞬間となるだろう。」
注目のポイント
1. 階級の壁を超えた戦い
クロフォードがスーパーミドル級という普段の階級より大きな相手にどう立ち向かうか。契約体重がどの程度影響するのかも注目です。クロフォードのフレームからすると適正体重はスーパーライトかウェルターだと思いますので、スーパーミドルで長年戦ってきたカネロとどう戦うかです。
2. 戦術のぶつかり合い
カネロの強烈なボディワークとパワーパンチに対し、スイッチヒッターでテクニシャン「クロフォード」のディフェンス能力とカウンター能力がどのように作用するのか。カネロは固いディフェンスと打たれ強さがあり、カウンターセンスも抜群ですので、お互いの戦術的な攻防が見どころです。
3. ボクシング界への影響
この試合はかなり注目を集めておりますので、勝者が今後のボクシング界の顔となる可能性があります。試合後、他階級のボクサーたちがどのような影響を受けるのかも興味深いところです。クロフォードが勝てばRing誌の「パウンドフォーパウンド1位」になることでしょう。また人気が低いクロフォードの人気は爆上がりしそうです。
試合展開
私の予想はカネロの判定勝ちかと思われます。階級制のボクシングは階級を上げるほうが圧倒的に不利です。不利中の不利です。クロフォードが階級をスーパーウェルター級上げた「マドリモフ」との試合は精鋭を欠いていました。体重の壁があったのだと思います。天才クロフォードをもってしても体重差のあるカネロの牙城は崩せない気がします。
カネロはハイガードのブロックで相手のパンチをガチッガチンと受けたうえで、強烈なパンチを返してブロックの上からでもガンガン打っていきます。最近の採点はブロックの上からでも強いパンチを打てばポイントになりますので、ライトヘビー級でも試合をしたことのあるパワーで凌ぐカネロが有利だと見ています。テクニックをパワーで粉砕しそうです。
ただし、パッキャオという人間離れした選手もいたわけです。パッキャオがウェルター級でチャンピオンになるなんて、当時は誰も考えてなかったはずです。
体重差があり過ぎる二人なんですけども、お互いが強者同士で腰を引いて逃げ回りペチペチパンチを打つことはないです。展開としてはカネロがガンガン前に出てパンチを出します。それに合わせてクロフォードが下がりながらカウンターを狙い、時には3発4発とコンビネーションを打ち返す展開が続くと思われます。
かみ合う試合になるはずで塩試合にはならないと期待します。
まとめ
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォードの一戦は、ボクシングファンにとっては考えたこともない「夢のカード」と言えます。有識者たちの意見からも、この試合が如何に特別なものかが伝わってきます。史上最高クラスのテクニックとパワーが激突する瞬間は見るしかないです。
9月12日、ラスベガス――ボクシングの聖地で何が起こるのか。