ボクシングの右ストレートの打ち方は腕を脱力することです。
けっして手打ちにならないことです。
ただし、ボクシングテクニックとしてわざと手打ちにするという例外はあります。
またストレートはフィニッシュブローのイメージが強いため、力を込めて思い切って腕を振る人も見受けられます。
ゲームセンターのパンチングマシンを打つ人たちみたいに、目一杯腕に力を入れて打っちゃう傾向があります。
これは間違いです。
冒頭でも紹介したとおりで上半身を脱力してストレートを出します。
速くて強いパンチの打つには脱力することが重要
ジャブと同じく右ストレートも脱力して打つことが最重要ポイントです。
ジャブ、ストレート、アッパー、フックなどのパンチは、腕に力を入れて思いっきり打つのは絶対NGです。
腕に力を入れることで速いパンチが打てなくなります。なによりスタミナがすぐに切れます。
そしてケガにつながります。
脱力の感覚を覚えるには拳を握らずに構え、そして下半身主導でパンチを出します。
脱力ができるようになったと感じたら、拳を軽く握りその拳の重みを感じながらパンチを出します。
腕で拳を放り投げる感じです。
で、こぶしが当たった瞬間に拳を握ります。
脱力して右ストレートを打つ秘訣
右ストレートは足➡腰➡肩➡腕の順で打つというのがセオリーです。でもこれはあまり気にしなくて大丈夫です。
脱力ができていれば自然と足、腰、肩、腕の回転がもれなくついてきます。
脱力したパンチを体験するには1キロの「ジョギングダンベル」を持って、シャドーボクシングをすると分かりやすいです。
1キロのダンベルの握って重みを感じながら、パンチを出すと「脱力パンチ」の理屈が理解できます。
で、ダンベルの重みを拳に変えればいいんです。これで拳を投げる感覚が掴めます。
ストレートは肩を発射台にして右腕をから拳を発射する感覚で打ちます。
強い右ストレートを打つ足腰の使い方(サウスポーは左)
右ストレートは右足の動きが重要になってきます。とくにかかとの使い方に気を使う必要があります。
ストレートを打つときは右足のかかとが上がると同時に外向きにグイッとひねる必要があります。
右のヒザを左足に近づけるイメージでひねります。
ストレートのフォームは野球の投げ方と近いです。とくに足腰の使い方はほぼ同じと考えてください。
ですので、野球経験者はストレートが得意な人が多いです。
そして足と腰も一緒に回すことでパンチに威力をのせるというわけです。
炭田に力を入れておいて右足を力強く回転できれば、ストレートの速さは飛躍的にアップします。
言い換えると、これをマスターするまでは一般人と大差のないスピードでしか打てません。
また、右ストレートを打つときは踏み込みにも注意が必要です。
右足がセオリー通りに使えればあとは左足を深く踏み込むだけです。
正しいパンチ、強いパンチを打つには体の軸が超重要
この左足の踏み込み時にグラついたりよろけると、右ストレートに体重をうまくのせられません。
ここで足腰の強さが重要になってきます。(足腰の強化は縄跳びや階段ダッシュなどのトレーニングを行います)
右足からスムーズに左足へ体重移動して、軸回転でストレートを打てばキレのあるパンチが打てます。
強い右ストレートは左足で打つといっても過言ではないぐらいです。
打ち終わったらガードする必要があるため、同じ軌道ですぐに引くことを意識しましょう。
強いストレートパンチの打ち方動画
ワンツーの基本
ジャブと右ストレートを覚えたらコンビネーションの基本であるワンツーに挑戦します。
ワンツーやフックの打ち終わりは必ずと言っていいほど、打ち返しのパンチが飛んできます。
打ち終わっても気を抜かずにガードを戻します。
コンビネーションの打ち終わりは狙われやすいため、ウィービングやダッキングをしてもいいです。