ボクシング世界最強といわれるメキシコの英雄「カネロ・サウル・アルバレス」が敗北を喫しました。
カネロの熱烈なファンとしてはガックリきました。
約9年ぶりの負けです。
にしてもいつものカネロとは違う試合運びに違和感がありました。
カネロって足を使って距離を取るアウトボクサーを苦手としています。
ライトヘビーという体重、体格差の壁
また今回はライトヘビーに階級を上げたことにより、骨格や身長などの体格差が如実に出た試合でした。
カネロはガードの上からパンチを打ち続けても、ビボルのガードを崩せませんでした。
ガッチリガードできていました。
ラウンド後半あたりにはカネロがパンチを打たれれば、ガードしている腕が飛ばされてました。
あんなカネロを見るのは初めてでした。
手数もパワー的にもビボルが上でした。
ジャブを出してワンツースリーフォーとコンビネーションを打ち込んでいました。
逆にカネロはジャブが少なめでした。
カネロの試合戦略に疑問あり
いつものカネロならジャブやフックをだしつつ、上下にパンチを打ち分けでコンビネーションにつなげていました。
フェイントも使ってフックを当てるなど攻撃は多彩です。
今回は単発で終わるパターンが多かったです。
しかしです。これがスーパーミドル級の試合であれば、カネロのほうがが相手のガードごと吹き飛ばしてました。
対戦相手にパンチ力があるとガードの上からでも効きます。
なおかつビボルは足を使ってよく動いていました。
それでスタミナも削られたんでしょう。
ただビボルは判定狙いがバレバレでした。足を止めての打ち合いがありませんでした。
下の階級から上がってきた明らかにサイズ感の小さいカネロ。
その小さい相手とバチバチの殴り合いがありません。
リスクを負わない戦い方をしていました。
ビボルは判定狙いのアウトボクサー
ビボルが判定勝ちに徹したことにより、見せ場がない面白みに欠けた試合になりました。
ビボルは直近の6試合は全て判定です。今回で7連続判定となりました。
ライトヘビー級なのにKO率が少なすぎです。
せっかくの「ビックマッチ」が台無しでした。
これじゃ人気はでないです。でもビボルはカネロと試合して名前が売れてお金も入りました。
多分「ダイレクトリマッチ」があるはずです。
総合格闘技団体PRIDE時代の「五味隆典」の言葉を借りると、「判定はダメだよKOじゃなきゃ」です。
次こそは面白いボクシングを見せてほしいもんです。
それにしても体重差をものともしないパッキャオって、やっぱ凄かったんだなと思わされました。
パッキャオは体格が上の選手を攻めまくってました。
体格が上のビボルならもっと攻めてにいって、圧勝するぐらいの面白い試合をお願いします。