アメリカのスターバックスは、近年注目を集めているプロテイン市場に参入する動きを見せています。同社は健康志向の高まりを背景に、プロテイン需要の拡大を取り込むべく新たな取り組みを開始。その中で注目されているのが、コーヒー飲料向けの新しいプロテイン入りトッピング「コールドフォーム」です。
この試験的プロジェクトは、同社のブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)が推進するウェルネス戦略の一環として進められています。
プロテイン市場は拡大中
最近はコンビニなどでもプロテイン入り飲料などが増えていて重宝しておりますが、とうとう米国スタバにプロテイン入りのメニューが出るようですね。プロテイン市場については後述しますが、去年東京ビッグサイトで行われた「健康食品のセミナー」を受けたときに、プロテインの市場はすごく伸びていると言っていました。
新トッピング「プロテイン入りコールドフォーム」の詳細
スターバックスは、アメリカ国内の5店舗限定で試験的にプロテイン入りのコールドフォームを導入。このコールドフォームは、たんぱく質15グラムを含むバナナ風味で、シュガーフリーのバニララテと組み合わせることで、新しい価値を提供します。消費者の健康志向に応えつつ、飲料への新たな選択肢を提案するこのプロジェクトは、今後の拡大が期待されています。
ラスベガスで開催されたスターバックスのイベントでも、このトッピングは大きな注目を集めました。同社では、グローバルな消費者の共感を得られる「話題性の高いメニュー」を創造することを目標に掲げており、新メニュー開発はその取り組みの一環です。
フードメニューの刷新
プロテイン対応の飲料開発だけでなく、スターバックスはフードメニューについても新たな挑戦を行っています。ニコル氏が進める改革の中で、現行のメニューの30%を削減しながら、新しいメニューの追加が提案されています。
その一例として、配送されたペストリーを温めるだけではなく、店内で焼き上げる試みを開始。これにより、まずはバタークロワッサンとダブルチョコレートクッキーが試験的に提供されています。これらの施策は、店舗体験の質を高め、顧客満足度を向上させる狙いがあると言えます。
プロテイン市場の拡大に向けた挑戦
市場調査によると、プロテインシェイク市場は現在約60億ドル(約8,650億円)の規模に達しています。この成長市場にはすでに、コカ・コーラの「コアパワー」やペプシコの「マッスルミルク」など、さまざまなブランドが参入しています。
また、ダッチブロスのような小規模企業もプロテイン入りコーヒーを顧客に提供するなど、競争が激化しています。こうした背景から、スターバックスがプロテインオプションを進めるのは自然な流れと言えるでしょう。
健康志向を取り込むスターバックスの未来
今回のプロテイン入りコールドフォームやフードメニューの刷新は、スターバックスが引き続き顧客の多様化するニーズに応えようとする姿勢を明確に示しています。健康志向やウェルネス分野への進出は、新しい収益源を開拓すると同時に、ブランドへのさらなる共感を創出する重要な鍵となりそうです。
プロテインが15g配合していますので、身体を鍛えてる派のわたしとしては、早いとこ日本のスタバでもプロテイン入りメニューを発売してほしいです。